日本人だと恐らく大抵の人は銀行口座のひとつやふたつは持っているかと思います。
フィリピン人はどうかと言うと、持っていない人も結構多いと思います。
まず、フィリピン人のお金に対する基本的な考え方は
「宵越しの金は持たない」(;^_^
です。
それなりの会社に勤めていると給与の支払いは日本と同じく銀行口座に振り込みなのでないと困ります。
ですが、フィリピン人の給与水準が低い、かつ「宵越しの金は持たない」なので預金がない人も相当数いるのでは?と想像します。
あとは、こちらでは最低預入残高というのがあって、これを下回ると口座維持費がとられます。
全ての銀行で一律なのか良く分からないのですが、私が持っている銀行はどちらも20,000ペソです。
20,000ペソは日本円でざっくり計算して40,000円です。
この金額を常に口座に入れて置くのは、私たち日本人であればあまり問題はないと思います。
ですが、フィリピンの庶民の人にとっては月収以上の金額です。
そうなると恐らく口座を持つことは庶民の人には厳しいでしょう。
そんなお金あるなら生活費に回すよ!ってなると思います。
さて、銀行のATMで一日に引き出せる金額は20,000ペソです。
この金額なんですが、私たち外国人の水準からすると少ないですね。
住居や一部のサービスは外国人価格だったりするので、1回の引き出しで用が済まないこともあります。
どうしても済ませたければ窓口に行くことになりますが、大混雑で数時間待ち覚悟です。
それが嫌なら翌日まで待って引き出すしかありません。
銀行ってそれこそちゃんとしているイメージですよね。
私自身初めての就職先が金融機関でしたが、ハンコひとつ押すだけでもちょっとでもずれると注意されました。
それほど細かいことまで気を使ってやらねばならない所が銀行です。
フィリピンがいくら適当な国だからと言ってさすがに銀行はそんなことないでしょ!
って思ったんですけど、やっぱりフィリピンでした(^^;
給与振込日に出遅れると、
「ATMに現金がないので出金できません」( ゚Д゚)
出金後の明細書が
「紙が切れているので出ません」(*´Д`)
これ、この3年で幾度となく経験しました。
あとは、
お客さん(←わたし)が目の前で待っているのに
「一生懸命パンフレット補充する行員」(;゚Д゚)
優先順位って考えないのか・・・?
そして、これは元同僚が実際に体験した話です。
それも複数名です。
「残高が勝手に減っている!」Σ(゚Д゚)
100%使ってないって断言できるから銀行に言ったそうです。
そうしたら、調べて残高を訂正してくれて事なきを得たそうですが、これは勘弁して欲しいですね。
リスク管理しろって人は言いますが、銀行ひとつとっても予測不可能なんです、この国は💦
私の日本人の知り合いで敢えて銀行口座を持たない人がいます。
なんかね、分かる気がします。
タンス預金の方が楽かも知れない・・・って思うことがたびたびあります。